異色のシェイクスピア論考。
折れた弓
シェイクスピア「ヘンリー6世」3部作の起源
平松哲司/著
本体2,000円+税
四六判ハードカバー
256ページ
ISBN 978-4-900541-96-2 C0098
若き日のシェイクスピアと16世紀ロンドン演劇界の息吹を伝える、異色の論考
16世紀、ロンドン演劇界に彗星のごとく現れた劇作家ウィリアム・シェイクスピア。そのデビュー作「ヘンリー6世」3部作の謎を平易な言葉で解き明かしながら、豊富な史料を駆使してエリザベス朝時代の楽屋裏や役者の息遣いまでを伝える、異色のシェイクスピア論考。
目次
イントロダクション
第一章
「ヘンリー6世パート1~3」は、やはり「3部作」
第二章
ヘンリー6世パート2&3の「歴史」―― シェイクスピアと英国史年代記
第三章
「ヘンリー6世パート2」Q1とF1の比較論―― 「劇場」と「パフォーマンス」をキーワードに
第四章
シェイクスピアの「スタンリー・コネクション」
第五章
「ヘンリー6世」3部作とペンブロークス・メン
エピローグ
著者プロフィール
平松哲司(ひらまつ・てつじ)
千葉県市川市生まれ。上智大学英文学科卒業。ミシガン州立大学(Michigan State University)英文学科修士、博士課程修了。Ph.D取得。早稲田大学教育学部非常勤講師、上智大学嘱託講師を経て、1988年より藤女子大学英語文化学科教員。現在、同大学教授。専門はシェイクスピアとイギリス・ルネッサンス劇、詩。