2023年4月27日、道内主要書店で発売!

 

心の決めたままに

母と紡ぐ、わたしの半生記

浅井洋子/著

本体1,600円+税
A5判(巻頭カラー口絵付)
202ページ
ISBN 978-4-906740-54-3 C0077

いかにして、浅井洋子は生まれたのか―

創立80周年を迎えた「札幌ファッションデザイン専門学校DOREME(ドレメ)」名誉校長の著者が、現在に至るまでの“ありのままの生き方”をつづった自叙伝。札幌で戦前にドレスメーカー女学院を創立し、女性の社会進出を先駆けた母・浅井淑子の背を追って教育者となり、自らも3児の母として50年近い歳月を走り続けてきたその半生を赤裸々につづります。

目次







序章─取り戻した名誉

第一章 母と父が育んだ浅井学園
 道内洋裁界のパイオニア
 二人三脚で切り開いた新しい時代
 器をつくる父、魂を入れる母

第二章 屈折した心
 コンプレックスを抱えて
 新たなスタート
 母に振り返ってほしくて

第三章 目覚め葛藤
 気づいた家庭環境の違い
 親友との出逢い
 高校時代の結婚騒動
 本意ではなかった大学受験

第四章 私を変えたアメリカ留学
 大学を辞めて札幌へ
 母の背中を追って
 アメリカ留学で目覚める
 高田さんとの出逢い

第五章 結婚、再び札幌へ
 母と訪ねた大阪の地
 私の青春時代
 三度着たウエディングドレス
 九死に一生を得て

第六章 教育者として、母として
 夫婦のありかた
 ドレメの改革に着手
 教育者として
 初めての出産
 四面楚歌だったドレメの改革

第七章 2代目学院長となって
 突然だった母との別れ
 母の帰郷
 学院長の重責を背負って
 技術者から教育者へ
 社会的責務を果たして
 私の子育て

第八章 父の死と兄
 父の死
 父の跡を継いだ兄
 学園を揺るがした事件

第九章 未来へ向けて
 次の世代へバトンをつなぐ
 未来の子どもたちのために

第十章 出逢いと別離
 彩木先生との出逢い
 心のパートナーとの別離

 あとがき
 浅井洋子 年譜

「あとがき」より

浅井学園の創立者で私の母である故浅井淑子先生は62歳で急逝。2代目院長に私が指名され、29歳で就任することになりました。そして私事では、三度の流産を経たのち3人の息子に恵まれ、仕事と子育てに追われながらここまで夢中で走り続けてきました。そんな私も、2023年で73歳を迎えています。学園生活も50年になろうとする今、私自身の歩みをまとめておかなければと考えるようになりました。(「あとがき」抄)

著者プロフィール

浅井洋子(あさい・ようこ)
1950年(昭和25)札幌生まれ。北星学園女子中学校・高等学校卒。杉野学園ドレスメーカー女学院で服飾専門分野の研鑽を積んだのち、1980年初代学院長・浅井淑子の逝去に伴い第2代学院長に就任。2019年北海道浅井学園を吸収合併した学校法人浅井学園初代理事長に就任、北海道ドレスメーカー学院(現札幌ファッションデザイン専門学校DOREME)名誉院長(現名誉校長)就任。2020年秋の叙勲(教育功労)「瑞宝双光章」受章。