2023年8月10日、道内主要書店で発売!

 

知りたい! さっぽろの大雨災害

札幌市浸水ハザードマップを徹底解説

鈴木英一/編著

定価770円(本体700円+税10%)
A5判並製
132ページ
ISBN 978-4-906740-58-1 C0036

温暖化で増える水害や土砂災害から、あなたを家族を守りたい!

地球温暖化で急増する大雨災害について、札幌市内10区で発生する可能性のある洪水などの水害や土砂災害の特徴と注意点を、豊富な写真やイラスト、ハザードマップを使い、地域ごとに詳細かつわかりやすく紹介。分かりづらいとの声が多い「札幌市浸水ハザードマップ」を、全10区に分けて地区ごとに注意点と避難方法を丁寧に解説。さらに、大雨が発生する気象のメカニズムやさまざまな災害の仕組み、避難の方法、日ごろの準備など、大雨による災害に備えるための基礎知識とノウハウを満載した、札幌市民必読の一冊です。

誌面

【札幌市浸水ハザードマップを徹底解説】
①最初に概略図で「各区の洪水特性と防災」を解説


②続いて「洪水ハザードマップから読み取る〔北区〕の特性」では、地区別に発生する可能性のある災害について紹介


【さまざまな災害の実例やしくみを紹介】
①道外での災害の実例を紹介




②さまざまな災害発生のしくみを紹介




【水害に備えるための基礎知識】


【大雨が発生する気象のメカニズム】


目次

1.札幌に迫る水害の危機
  ……札幌も例外ではない 全国で発生する災害事例
2.札幌で発生する大雨
  ……地球温暖化で起こる豪雨の仕組みを知る
3.札幌で発生する水害
  ……地形と川の流れによる水害発生の仕組みと種類
4.水害時の避難方法
  ……私たちにできる日頃の準備と心構え
5.札幌市内10 区で発生する水害に備える
  ……各区の水害発生の可能性と特徴を地区別に解説
6.知りたい! 札幌の治水整備
  ……水害から市民を守るための治水施設の数々

【巻末資料】
絵で見る「札幌の治水」―その歴史と発展

「あとがき」より

最近になって気候のはっきりとした変化がわかるようになってきました。地球温暖化の現象が札幌にもあらわれ始めたのです。今後、洪水や土砂災害の発生する危険性は高まり、その規模も大きくなると考えられています。そのため、これまでの治水事業の延長では、被害を完全になくすことができません。今後は、行政や企業、それに私たち市民が、それぞれ力を合わせていくことが必要となります。
でも、それは決して難しいことではありません。自分の住んでいる土地に起り得る災害について、日々の暮らしの中で家族や町内会で話し合うことが安全につながるのです。札幌市から防災情報が出されたときに、自分がどう行動するかをイメージしておくことが、いざという時に役立つのです。
本書を活用して、そうした防災を意識した安全な暮らしを実践し、次代を担う子供たちにも伝えてもらえれば、編著者としてこれ以上うれしいことはありません。

著者プロフィール

鈴木英一(すずき・えいいち)
公益財団法人はまなす財団理事。1949年北海道夕張市生まれ。北海道大学卒業。北海道開発局長、北海道大学特任教授、(一財)北海道河川財団理事長、伊藤組土建(株)副社長を歴任。博士(工学)、技術士(総合技術監理部門、建設部門)、特別上級土木技術者(土木学会、総合)。著書に『石狩川110年の治水』(北海道河川財団、2021、共著)、『全世界の河川事典』(丸善出版、2013、共著)など。